ぬる湯ま

よく錆びます。

ダメよ~トラベルミステリーなんて【編集後記】

 

 もう時効でしょう。

 

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 畏れ多くも参加の機会を頂きました。

 作中2:14頃から始まる「05. Säkkijärven Polkka」の担当です。

 

 

ダメよ~世界なんて【自転車泥棒合作2021】

 

 普段は「大変な途中下車シリーズ」に関係する音MADにしか馴染んでいない身であるため、こういった合作への参加は非常に新鮮な経験となりました。貴重な機会を用意してくださいました関係各位の皆様には、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 鉄道系音MAD─いわゆる "下車" ─を主食とする私にとって、一般音MAD合作の制作というのは、前代未聞の試みでありました。そんな自分が今回の合作を経て得た感想は一つ・・・

 

 結局「鉄道」要素から抜け出すことは出来ない

 

 根が鉄オタなので、そういう方向に偏りがちなのは避けられないのだなと思います。担当パートを見ていただければお分かりと存じますが、作中に数多くの鉄道要素が散りばめられています。

 この合作における豪華メンバーの中で、いかに自分らしさを出すにはどうすればいいか。そう考えた末に思ったのが、やはり下車作者らしいネタのアプローチというものでした。せっかくなら、ここぞとばかりに鉄道要素を投じてしまおうと思ったのです。これが正しい判断だったかどうかについては、今でもわかりません。

 

 今回は編集後記と題し、鉄道要素を主軸に担当枠の解説を行います。

 

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 構成の主軸は大きく2つ用意し、その一つを「修学旅行」としました。登場人物が学生だし、修学旅行と言えば新幹線(少なくとも私の母校はそう)なので、そうしました。背景素材は新大阪~東京で乗車した「ひかり668号」2号車の車内です。岡山関係ねえ。

 

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 内装はN700Sという東海道・山陽新幹線の最新車両のもの。リクライニングに合わせて座面も傾斜するとか、スピーカーの位置が音鉄に優しいといった特徴があります。

 

www.youtube.com

 デビュー時のTVCMはめちゃくそカッコいいので必見。

 鉄道CMといえば九州新幹線北陸新幹線の開業当時に流れたものも凄く良くて……とこの先は長くなるので割愛。

 

備中神代駅で集合

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 修学旅行の集合場所として選ばれたのはJR伯備線の「備中神代駅」。岡山県倉敷駅から北へ約75km進んだ先にあります。いわゆる "岡山の県北" で有名?な津山と同じくらいの緯度です。田中さんや坂本君の通う学校の最寄りは備中神代なんですね~。(諸説あり)

 

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 修学旅行のしおりによれば、集合完了は5月22日の朝5時。出発式を行った後、5時54分発の始発電車に乗る行程です。この辺りの時刻は実際に乗換アプリ等を使用して算出しました。気づきましたか?

 坂本君もキャリーケースを持参して集合場所に臨んでいます。某作に登場したアレです。この駅は「おかやまミステリーハンタ―」本編にも登場するので、設定付けが楽でした。

 

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 備中神代を出発し、岡山駅へと向かうシーン。田中さんが車窓を眺めているところです。どうして弟が同行しているの?

 実際にJR伯備線の車窓映像を使用しています。この辺りを走る列車の内装は、座席が向かい合わせになった「ボックスシート」なので、窓越しにそれっぽい反射を再現しました。

 

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 こちらが実際の内装。画像右手に映っている黄色い列車と同じです。こんな感じの電車が1~2時間に数本の頻度で走ってきます。

 

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 そして7時37分、岡山駅に到着。背景は「おかミス」冒頭の岡山駅周辺を俯瞰したもの。横スクロールする文字は、「サンライズ出雲号」の車内LEDです。サンライズ出雲号は東京~出雲市を結ぶ寝台特急で、その道中、ダメ万関連作品の舞台となる岡山駅や、JR伯備線を経由します。

 

 

 担当枠の主軸のもう一つが「サスペンス要素」でした。具体的内容は後述しますが、例えば冒頭から度々出てくる明朝体テキストも、それを意識しています。画像は「サンライズ号」の個室寝台です。

 

 

 こちらが元画像。「シングル」と呼ばれるタイプの寝台個室です。サンライズにはこの他に「ソロ」「サンライズツイン」といった、異なるグレードの個室も備わっています。グレードによって寝台の料金も変わるため、いい部屋で寝るためには、よりお金を積まなければなりません。なんか記事書いてたら乗りたくなってきたな。

 

 

 「やぁカメさん。」は担当枠内で出したかったフレーズの一つ。元ネタはアイマスの風野灯織さんによる交通安全紙芝居に関する台詞です。

 鉄道に関わる有名な推理小説に「十津川警部シリーズ」というものがあります。その作品内において、主人公の相棒役を担うのが亀井警部補であり、通称「カメさん」なのです。当枠のもう一つの主軸「サスペンス」に関する要素です。

 

 

 原作における「トラック着いたよ」の改編。この台詞を思いついたがために、構成をサスペンス寄りにしたまであります。

 

 

 この辺りは、テキストの出し方から、音合わせも含め、十津川警部シリーズのOPを意識しました。どのように似せているのかは、実際に検索して見ていただけたらと思います。

 

 

 申し訳程度の自転車要素。自転車が1台減ったのくだりは「自転車が増えたり減ったりするOshama Scramble!」を意識したテロップを用意しました。

 

 

 不思議

 

www.nicovideo.jp

 

 右上のテキストからも、「自転車が増えたり減ったりするOshama Scramble!」を意識していることが伝わるかと思います。

 牢屋は申し訳程度の刑事ドラマ要素です。

 

 

 ガルパのキャラクターであるミカさんは、原曲「Säkkijärven Polkka」にちなんでの起用です。合作を作成するにあたり、劇場版を見返すなどしました。あのオールスター感がとてもすきです。今度もう一回視聴しよ。個人的には紅茶飲んでる子がすき。

 映像のモチーフとしてはアニメ「武装少女マキャヴェリズム」のOPを意識しました。元ネタとは関係のない個人的な性癖です。映像がカッコいいんです。

 

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 Säkkijärven Polkka→フィンランド水曜どうでしょうヨーロッパ・リベンジ」→ムーミン、という具合で連想ゲームをしました。イラストは自己調達です。

 楽曲の舞台になっているフィンランドについては下記の大百科を参考にしました。

 

dic.nicovideo.jp

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 以上が、合作に関する編集後記です。

 下車じゃないジャンルの音madに関わらせて頂くという大変貴重な機会を頂戴したものの、結局鉄道ネタに終始してしまった自分の性というものが、お恥ずかしい限りです。それでもお楽しみいただければ参加冥利に尽きます。

 

 

 じゃ、そういうことで。

 

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