こちらは音MAD DREAM MATCH -天-というイベントに出てきたコンビ『掘り鉄』の編集後記です。提出作『JR根岸線「関内駅」から』について掘ります。
音MAD DREAM MATCH -天- とは
読んで字のごとく、音MADがドリームにマッチするイベントです。それの天。
掘り鉄なれそめ
マッチング
JR根岸線「関内駅」から徒歩5分さんとくろしおりがマッチングに至る紆余曲折は以下の通り。それぞれ目線のマッチング情景をお楽しみください。
コンビ名
紆余曲折を経てめでたく「掘り鉄」が結成しました。コンビ間でのやりとりが始まったのは全コンビのマッチングから数日後、関内さんからメッセージを頂いたのが最初です。私の挙動不審ぶりをご覧ください。
懐かしい~。(個人間チャットであることをいいことにめちゃくちゃな返事をしていたことがバレる)
まず、明確な動機のもと私を指名して頂いたと伺ったときはだいぶチビっちゃいました。
チビった私はひとまず「自分の性癖に刺さる音MAD群」をリストアップして送付。自分の人となりを知ってもらうには手っ取り早いだろうと思い、Googleのスプレッドシートに好きな動画とその感想文をまとめて送りました。押し売り甚だしい行為ではありますが、これに対する返事はまさかのもので・・・
「組めてよかった」 絶頂―――
「Second Subway」などについて、「どういう音遊びがなされているのかが鉄道知識の薄い人に対しても通じる」という点、もうそれすぎてずっと画面の前で赤べこしてました。もう本当にこれに尽きる。この一文が後に動画テーマに大きく関わることになります。
そんなこんなで3月頭、コンビ名の提出期限が接近。私はまったくアイデアが浮かばず、初代音MDMのコンビ名一覧を眺めるなどしてました。
即ケツ
出した動画
やばい、間違えた・・・
テーマ『街ブラ音MAD』
原曲『石畳にはずむステップ』
素材『現地(横浜・みなとみらい・関内・八景島エリアなど)の音』
原曲
原曲はゲーム「ライザのアトリエ2」に収録されている街のBGM。王都アスラ・アム・バートで聴けます。Spotify配信もあります。
きっかけはDiscord鯖での飲酒作戦会議中のこと。お互いにゲーム音楽に興味関心があることがわかり、性癖に刺さる音楽を共有し合うことに。上がったタイトルは「原神」「ブルーアーカイブ」「MOTHER」「ポケモン」「BLUE REFLECTION」などなど。原曲として拝借するしない抜きにして、ゲームの話をやんややんやと続けていたのでした。
特段くろしおりの推しだったのが「BLUE REFLECTION」と「アトリエシリーズ」の楽曲。過去に同タイトルの曲で音声を捏ねた経験が個人的にあり、また通話中によく話題に出た作品『この場所を、ずっと忘れない。』の原曲と同じシリーズの楽曲である点。また関内さんが割とがっつりアトリエシリーズのプレイ歴があったこともあり、ひとまず同タイトルに関連する音楽を漁ることになります。そして最終的に石畳に落ち着きました。参考になった↓
「夏暁」はライザのアトリエ3に収録されている戦闘BGMで、石畳に比べてテンポが速い。イントロが始まって2秒後くらいにくるギター?の音がめちゃくちゃエッチな楽曲です。
この辺りでは同時に使用素材の方向性についても吟味していたので、この曲ならこういう展開かな~といったことも併せて検討していました。詳細はテーマに関する項目で。
テーマ
作戦会議を重ね、お互いの好きを共有し合ったところ、性癖の共通点として「現実空間で耳にする音を素材にする親近感」「素材の味を生かした編集」「口ずさめる程度に混み過ぎない台詞合わせ」と、3つの要素が見えてきました。ざっくりながらではありますが、この段階で目指したい方向性が定まってきたように思います。
そして最終的なテーマとしてまとまったのが「街ブラ音MAD」という方向性でした。①現実世界にある音を題材にすることで、親近感や面白さが生まれる。②原曲に使用したゲームの要素になぞらえた、音や素材を採取していく描写。③旅情系下車と呼ばれる分野からさらに解釈を広げた、旅そのものの音MAD化。という3つの軸から成っています。ざっくりいうとVlogの音MADバージョン、「音Vlog」を目的地としました。
動画の構想として「大変な途中下車シリーズ的な音MADを作る(お互いに鉄道が関係するハンドルネームなので)」方向性も話には出ましたが、純粋に下車下車したものを作るならば、それはもうくろしおりが単作を出してしまえば終わる&電車に詳しくない人も観るだろう音MDM-天-生放送という場で視聴者を知識的な面で置いてきぼりにしてしまうという点から、もう少し風呂敷を広げた「旅」「街ブラ」という要素に寄せていったという経緯があります。
関内サイドの話をすると4033MnsとEbans -p"6"totype-辺りがブッ刺さったのが「日常に存在する音で音MAD作りたい願望」を打ち明ける決め手になってます。
あとSecond Subwayを2010年時点でマイリスしてるアピールは社交辞令や擦り寄りと思われないためという裏心理もあり。Discordより
日常に存在する音・・・それは現地の人には日常的に聴こえる音であり、また動画きっかけで現地を訪れた人には聖地巡礼的な意味を持つ音に成り得ます。それはまさに4033MnsやEbans-p"6"totype-の音作りそのもので、(下車よりの動画ばかり引き合いに出してアレですが)このような面で意気投合できたのは本当に奇跡のよう。
素材
現地の音を実際に録音して回りました。事前の作戦会議で巡るスポットの目星をつけておき、実際に2人で、時には個々人で素材収集に出かけています。最終的には横浜駅~元町・中華街駅など、JR根岸線・みなとみらい線の沿線がメインになりました。具体的なスポットや選定理由については後述。
音風景の他に、ゲーム要素も活用しています。動画内に出てくるUIやボイスなどは「ライザのアトリエ2」から。アトリエシリーズは素材を集めて調合してアイテムや装備品などをつくってストーリーを進めていくゲーム(ざっくり説明)なので、素材(音や風景)を集めて何かに仕立てるという今作の方向性にもよく合い好都合でした。
スポット紹介と内容振り返り
『JR根岸線「関内駅」から』に登場した各スポットを、動画内容も振り返りつつ紹介します。ぜひGoogle Mapなどを片手に、聖地巡礼にお役立てください。
JR根岸線「関内駅」周辺【導入・石畳イントロ】
神奈川県横浜市中区港町1丁目
導入部と石畳のイントロは、動画タイトルの通り関内駅からスタートです。ここで何をやっているのかというと、駅放送の収録。音鉄がやってるやつ。放送を素材に見立て、ライザのアトリエ2風に採取する演出をしています。
画面上に移る黒い箱は駅放送の鳴るスピーカー。そして下に映っているナウい息子♂はオーディオテクニカのAT9944という集音用のガンマイク。くろしおり立ち絵の子が持ってるアレです。立ち絵では一脚の先にガンマイクが装備されていますが、関内駅構内は一脚等の使用が禁止されているので今回は手持ち録音。なるべく乗客の少ない時間帯にお邪魔するなど、この辺りは気を使う場面でした。
採取時のSEとUIはライザ2より。要は「集音」と「ライザのアトリエ」にちなんだ動画が始まるよという事で、動画の方向性を提示するカットとして用意しました。今思うとちょっと説明不足だったかもしれないけど、わかる人にはわかるという伝わり方も嫌いじゃない。
採取した音は駅アナウンスの他に、列車が駅を通る音(ホームにかかる線路が鉄橋になっているのでやたらデカい音が鳴る)、改札機のタッチ音、駅前の信号機などがあります。
またイントロの最後にはゲームSEに収録されている足音を追加。これから歩いて街ブラが始まる・石畳にはずむ"ステップ"といった要素の匂わせでした。
関内駅周辺・みなとみらいエリア【cut2a】
イントロに続く部分では、原曲の音に合わせて素材の音を並べ、素材に合わせてそれぞれの映像を当てはめていく構成になっています。特徴的な音色こそないものの、導入に引き続き、こういう雰囲気でやっていきますよという方向性の提示を図ったつもり(特徴的な音がないからこそ編集に難儀したという点があります。詳細は後述)。この部分では関内駅近辺から桜木町・みなとみらいのエリアにかけて様々なスポットが登場します。
ちなみに【cut2a】というのは編集上便宜的に命名した、パート分けのようなもの。後のパートもこれにならって表記します。
▼イセザキ・モール
イセザキ・モール
駅の南西に伸びるレンガ通りの両側に、様々な店が軒を連ねています。少し行った先のブックオフに中古Nintendo Switchが安く売られていて、買おうかどうかめちゃくちゃ悩みました。
▼桜木町
関内駅から北西に線路沿いを進むと隣の桜木町駅に着きます。この辺りは主にJR根岸線の撮影目的で徘徊しました。映像の場所は国道16号線をまたぐ歩道から。すぐ近くに「鉄道発祥の地記念碑」というものがあります。日本で初めて鉄道の開通した新橋~横浜の横浜側は、今の桜木町駅にあたるそうです。
▼ガスト・バーミヤン
バーミヤン→桃→おしり→レスリング、ガスト→ガスト(ゲームブランド)→代表作がアトリエシリーズ、という連想から。
そもそもアトリエOP×レスリングの音MADにヌガストなるタグが付いてたりもして、何かと縁が深かったりします。ロケハン先の思案中にこれを見つけた時は、あまりの都合の良さに2人して爆笑しました。
2度目くらいのロケハン回で実際にここで昼食を摂取。さてバーミヤンとガスト、どちらに入店したのかは・・・どうなの?コラ!
▼コーエー本社
株式会社コーエーテクモゲームス
神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目
何を隠そうアトリエシリーズの現在の発売元であるコーエーテクモゲームスはみなとみらいに本社があります。この辺りは初めて関内さんとロケハンに出かけたエリアだったり。
神奈川県横浜市中区
関内駅~桜木町駅間に流れる大岡川を渡る鉄橋。道路の橋梁から見上げる高さに根岸線が通っていて迫力があります。先ほど桜木町駅周辺の風景として出したシーンと同じ鉄橋です。
動画内では根岸駅に出入りする石油輸送の貨物列車を撮影。タンク型の貨車が「樽」っぽい(こじつけ)→樽といえばアトリエの「た~る!」(こじつけ)。ゲームをやっている人に伝われば幸い。
次に続く【cut2b】パートを意識して、意識的に音声を細かく刻んでいます。フィルインというらしい?
中華街・山下公園・コスモワールド周辺【cut2b】
▼横浜中華街
横浜中華街
神奈川県横浜市中区山下町
cut2bパートの音声は関内さんが担当でした。中華街らしい異言語の雑踏感が音作りにも滲み出ており、音声を頂いたときには「あ~これこの空気感だった!」と唸るばかり。
中華街は初めてのロケハンで最後に夜食をご一緒した場所でもあります。意図としてはレスリングの空耳「ホイホイチャーハン」などが念頭にあったため。
掘り鉄2人で飯屋を物色して回ったものの、まとまった量のコース料理食べ放題をメインとする店が多く、一杯やりながら軽く飲食を済ませられそうな店を探すのに難儀した思い出があります。
中華街で目立つのが、強引な甘栗販売を咎める看板。栗といえばウニ、ウニといえば「うに!」というところから、動画内に使用するカットとして採用。
神奈川県横浜市中区山手町
アメリカといえば言わずもがな。生放送での「アメリカで反応しちゃった」コメント兄貴は鋭い。
アメリカ山公園はみなとみらい線の元町・中華街駅近くの高台にある庭園的空間です。首都高を行き交う車や、手入れされたガーデンを鑑賞することが出来ます。管理運営する事業者に西武グループ(西武線とかライオンズとか)が関わっていて、鉄道オタク的にはちょっと面白い。
動画内で聴こえるセミの鳴き声はこの公園で録音したものでした。ライザのアトリエも夏に関するストーリーなので、原作の季節感とも合って好都合。
神奈川県横浜市中区山手町
アメリカ山公園から少し海寄りに行くと、横浜ベイブリッジとその周辺を一望できる「港の見える丘公園」に出ます。景色が良く、ロケハン当時も家族連れやカップルなどで賑わってたと記憶しています。
▼山下公園
神奈川県横浜市中区山下町
作中に鳴る汽笛は「日本郵船氷川丸」のもの。定時で鳴る時報のようです。動画を回していたら偶然鳴ったのでラッキー。このほか、波止場に打ち付ける波の音などが採取できました。
▼赤レンガ倉庫
赤レンガ広場
神奈川県横浜市中区新港1丁目
鐘を鳴らす時は度胸がいりました なぜ いかにも「恋人の聖地」然としていたので。撮影時は偶然にも人の出入りが少なく、難なくカメラを回すことが出来たのでラッキー。
土休日はイベント事も多く、純粋な空気の音を録るのは意外と難しい(1回目はレゲエ、2回目はクロスバイク、3回目はポケモンのイベントが行われてた気がします)。
神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目
遊園地は遊具や悲鳴など音に富んでいて面白い。ここ行ったことある! という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コスモワールドとは全然関係ないんですけど、道路を挟んで向かいにあるビル(多分クイーンズタワーA)の駐車場の出入口にあるサイレンの音がやたら独特なのがオススメポイントです。
観覧車の時計が15:30から15:31に代わる場面は「サンジハン!!」から。15:31は歪→歪みねぇということで(こじつけ)。漠然と広く知られたインターネットミームかと思ったんですが、改めて調べてみると鉄道界隈の発祥らしく、界隈外にはイマイチ伝わってなかったかもしれない。
八景島【cut3】
2023年の夏アニメ「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」に合わせ、6月24日~7月12日に「横浜・八景島シーパラダイス」でコラボ企画が開催されました。うち7月9日はキャストが登壇するトークイベント・イルカショーが行われており、くろしおりが行きました。休日に。一人で。
イベントそのものはもちろん撮影・録音禁止だったので、映像素材としてはその後に行われたイルカショー夜の回からもってきています。どちらも観ごたえ十分で楽しかった。普通にまた行きたいやつでした。
そんなこんなで、急に関内周辺を離れて八景島に飛ぶのはライザつながりという理由でした。ほら、八景島とクーケン島って由来が似
ライザのアトリエ2には「ファストトラベル」という機能があり、ワールドマップから任意の行先を選ぶと瞬時に移動できます。ポケモンでいう「そらをとぶ」、MOTHERでいう「テレポーテーション」みたいなやつ。いきなり八景島に飛ぶと素材に脈絡が無さすぎると考え、ファストトラベルの演出を拝借しました。
各スポットの名前はそのまま持ってきたり、自分で考えたりです。「風の搭」は東京湾アクアラインにある構造物そのまま、「千葉の大地」はライザ2の「北の大地」をもじったもの、ゲームっぽいネーミングを意識したチョイスです。
「鎌倉」は原曲のところで触れた「夏暁」を採用した場合の構成(江ノ島・鎌倉・三浦半島などを旅する)の名残として採用。「東戸塚」は下車をみてる人にしか通じないであろう小ネタ。駅ナカをご利用ください。
いくらファストトラベルといえ、動画内容が急に変わると見てる方も作る方もびっくりしちゃうので、その緩衝材(?)として「横浜シーサイドライン」での移動シーンをつくりました。実際に八景島に行く時に利用することになります。行ってみて初めて実感しましたが、八景島って結構遠いんですね。
字幕の出し方はライザ2のイベントシーンを模しています。
関内駅~ハマスタ【cut4】
野球観戦は2度ありました。8月4日の阪神戦と、8月24日の広島戦。広島戦は関内さんと予定合わずで一人観戦でした。阪神戦では現地での飲酒もあり、ロケハンということも忘れて観戦に没頭してしまい、歓声を上げるなどしたため各種映像に自分の声が入りまくる=素材として使いにくくなるという反省がありました。広島戦ではなるべく声を上げないようにしました。
以下、選手に関する記述は関内さんより。
ハマスタ名物といえばみかん氷! 味はめちゃくちゃ普通です(関内さん談)。かき氷に缶詰のみかん乗せただけだもの。アトリエの採取ネタを冒頭以外にも入れたかったので採用。
今シーズンで引退した藤田一也選手。編集時点では引退は決まっていなかったんですが、今年限りだろうなと察していたので挿し込み。ベイスターズ暗黒真っただ中の06年~11年頃が一番暇でよく試合を見てたのでこの時期の選手達にめちゃくちゃ思い入れがある。藤田選手もその1人です。19年間お疲れ様でした。
宮﨑選手。単純に現役のベイスターズ選手で一番好きなので…。
ソト選手。バットスイングに合わせて「スイング」表示を出すのはくろしおりさんのアイデア。通話で言われたときクソ笑いました。ソト選手も退団で悲しい。ロッテでも頑張って。
野球観戦パートの音声は関内さんが担当でした。鳴り物での音合わせはピッチを変えるやり方だと安っぽい音になってしまうので色んな選手の応援歌から音を拾ってきてシュペランカー戦法で合わせてます。地味にかなり時間を持っていかれた部分。
▼横浜公園
関内駅からハマスタに行く道中で立ち寄ったのは「横浜公園」。ハマスタに併設された公園的空間です。「水琴窟」と呼ばれる装置があり、その音も使用しています。どんな音色かというと説明が難しい。まぁ、とりあえず聴けばわかるし行けばわかる。
BAY SIDE(一塁・ライト側)スロープ前の案内板。関内駅まで420m。
不動産業界において物件までの所要時間を表記する場合、徒歩は「1分間で80m」に相当するものとして計算するそう(不動産の表示に関する公正競争規約規約第15条4号)。420mは徒歩5分、つまり『JR根岸線「関内駅」から徒歩5分』というカットでした。
聖地巡礼に便利なきっぷ
JR東日本が「ヨコハマ・みなとみらいパス」というきっぷを出しています。横浜を起点に、みなとみらい線の元町・中華街駅と、JR根岸線の新杉田駅までの区間が乗り降り自由です。大人530円。モバイルSuicaでも買えます。くろしおりも大変お世話になりました。
その他にも横浜界隈で使える企画券があるので、聖地巡礼の際はぜひ。
まとめ
大変だったこと
編集
・環境音→波形が読みにくく編集が大変、動画と同期するのも大変
・映像のブレ補正やカラーグレーディングに時間がかかる
ロケハン
・取材中とにかく暑い 熱中症の危険度大
・ジンバル(撮影機材)を持って徘徊する度胸がいる ジンバルって重いんすね
面白かったこと
・のりもの&レスリング&アトリエ要素をこじつけられるスポットがいっぱいある
・野球観戦にハマった 巡り巡ってCSの情報を追いかけるまでになった
・純粋に横浜観光が面白かった
・この歳にやたら結婚する音MAD作者が多く、人生を感じさせられた
行かなかったスポット紹介
・ラーメン博物館(中華要素・純粋的観光欲求)→なんやかんや新横浜遠い
・サーティワンみなとみらい店→行きそびれ
・金沢文庫駅(列車同士の連結♂)→行きそびれ・街ブラルートから外れてる
非採用案
▼JR根岸線に加え、京浜東北線(横浜~大宮)までを含めて広い範囲でネタを拾ったものを作ろうという案・・・京浜東北線にゆかりある下車の名作やネタが多く、色んな素材と絡めやすそう=下車と音MADのオタク両方に通用しそうだったから。根岸線の関内駅(言わずもがな)や、京浜東北線の日暮里駅(新日暮里)・赤羽駅(RED WING)など。沿線の射程範囲が広すぎて素材同士の繋ぎに難があるなどの理由で不採用。↓めっちゃ意識した
▼原曲に「夏暁」を選択した世界線として、東京・横浜方面から江ノ島・鎌倉・三浦半島へと旅する案・・・旅情系としてシチュエーションは申し分ない。ただし選曲上の理由や、横浜近辺のロケハンに手一杯で手が回らなかった等の理由により自然消滅。最終的な経費や手間を思うと、半島に手を出さなくて本当に良かったと思う。
コンビ間で話題に上がった動画
この場所を、ずっと忘れない
旅情系MADのバイブル的存在。めちゃくちゃ影響されました。アトリエ曲でつくろうと決めた要因もこの作品の存在が大きい。
「穀雨、麦の風」はライザのアトリエ1の通常戦闘曲ですね。実際にゲームをプレイして曲が流れたときは気持ち良すぎて脳汁ドバドバ出た。
Tokyo Tour-Rhythm(2016)
作風的に一番参考にした説があります。知ってる人は「あ、これっぽいな」と思われたかもしれません。しかしいざ作ってみて環境音MADの難易度の高さを痛感、R.M.さんの音的感性の高さが恐ろしい。やればわかります。
げんしのちから
Q.もしかしてR.M.さんの作品がド性癖ですか?
A.はい
深セン東
街にあふれる音を音MADとして扱おう・・・いわゆる「街ブラmad」として方向性が決まってから程なくして、この作品が現れました。正直声すら出なかった。
ハチャメチャに尋常じゃない作品であり、かつ私の性癖に刺さることは確かです。でもこの感動を大っぴらにするわけにはいきませんでした。何故ならば街を題材にするというコンセプトが被っていたから。この作品を目撃した感動を共有したい反面、掘り鉄のネタバレになりかねないというリスクを背負っていることから、当時の私はTwitter(現X)上で無言を貫いていたことを覚えています。
THEッとしてメガドラ郷
ファミリーコンピュータ まんこシステム
【JR東日本】コンセプトムービー「BE CREATIVE」
福岡ソフトバンクホークス優勝パレードの様子
ドナ坂さん各種動画
他にも多々ありますが、ざっくりこの手の作品群を参考にしたり、酒席の肴にするなどしてました。
ミニコラム(増えるかもしれません)
「界隈による合作の勝手の違い」
ある日、コンビ間通話の雑談作戦会議で合作の話がでました。
合作といえば、鉄道とレスリングには意外な共通点があって、鉄道方面は「大変な途中下車シリーズn周年(7/14)」「鉄道の日(10/14)」「東方乗車録メドレー(年末年始など)」など。レスリング方面は「4月26日はアメゲイ投稿祭(4/26)」「兄貴誕生祭(7/14)」「本格的男尻祭(糞晦日)」などというように、大型合作がアップされがちな時期がよく重なっています。
これは面白い発見だなぁなどと盛り上がってる流れで、話は合作の運営方法に関する方向に移り、なんと界隈によって合作の段取りが違うらしいという事が会議で明らかに。
下車の合作については、私が知る限りですが、かつて合作の企画・運営には専ら「wiki」が用いられていたと記憶。FC2や@WIKIといったサービスを利用して、サイト内でパートや参加者の一覧表などがまとめられています。もちろん例外もありますが、少なくとも私が主催・参加したことのある合作の多くはwikiスタイルを取っていたように思います。現在はDiscordがお馴染みでしょうか。鯖を立てて参加者を招待し、そこで進捗管理などを行うスタイルです。掘り鉄も専用の合作鯖をおっ勃ったてています。
私が驚いたのはレスリング系合作の連絡ツールに「Skype」が用いられていたというお話。合作向けのグループチャット(今でいうDiscordのテキストチャンネル的なもの?)を立ち上げ、その中でやりとりがなされていたとのこと。だいたい2010年以降のレスリング合作に多いようです。Skypeのことを通話アプリと認識していたくろしおり目線としては中々な衝撃があります。
このほかにも、レスリング合作の企画運営に関して面白い話が伺えました。箇条書きで残しておきます。読んでいる方の中にも「懐かしい!」となる人がいたら気持ちがいい。
・Skypeが利用される前、2008年~2009年ごろは「IRC」というチャットツールが使われていた。(IRCとは (アイアールシーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 )(マストドン的な存在感に近しい?)
・@WIKI←下車じゃない音mad合作でもよく使われていた
・現在は合作の企画書的内容をGoogleスプレッドシートで共有する場合が多い
・むかし→参加時にテキストファイルで参加者やパートを共有(メモ帳 readme的なアレ)
・合作に関するディレクションの影響力は主催者によりけりで、界隈を問わない印象
界隈が変わると合作のノウハウも大きく変わる、なかなか興味深い話です。
ーーー
そんなこんなで、以上が掘り鉄『JR根岸線「関内駅」から』の編集後記です。生放送から3ヶ月経った状態での編集後記投稿で恐縮ですが、お楽しみいただけたら幸いです。にしてもブログの遅筆ぶりに涙が止まらん。ナウい息子も俯いている。
いかが、でしたでしょうか。
忘れるところでした! 掘り鉄の動画をご覧いただきまして、ありがとうございます!!!!!!
(投票もありがと❤)
最後に関内さんへ。コンビを組んでくださり本当にありがとうございました!思い出深い夏になりました!!!また来年野球見に行きましょう🤼
たる
本文に対し事後的に加筆・修正を加える場合があります。ご了承ください。