ぬる湯ま

よく錆びます。

音MADに出てくる鉄道

 

 

今回は音MADと鉄道にまつわる話をば。

前置きが長いので、いきなり本題に行きたい方は以下をクリック

 

 

音MADには、その題材となるジャンルが数多く存在しています。例えばドナルドとか、アニメとか、例のアレとか、インターネットで有名なコンテンツは大体音MADの素材になっています。逆に誰も知らないような素材で作られた音MADというのもあります。

 

「鉄道」もその一つです。2007年に産声をあげた鉄道の音MADは、いつからか「大変な途中下車シリーズ」と呼ばれるようになり、音MAD内の一ジャンルとして裾野を広げ、今に至ります。もっとも最近は鉄道以外にも、バスや飛行機などの公共交通機関全体を対象とした「交通系音MAD」といった括りも見られるようになってきました。

 

私はこれら音MADに関して、前者のようなインターネットコンテンツ等を題材にした音MADを「一般音MAD」、後者の鉄道はじめ交通系音MADを「途中下車」「交通系音MAD」などと呼んで区別しています。なぜ区別しているか。それは、交通系を題材とした音MADと、それ以外を題材とした音MADの間に大きな隔たりがあると感じているから。 

別にこの隔たりというのは別にネガティブな意味ではなく、単純に競技人口の違いからくるもの。私はそう考えています。

 

いわゆる一般音MADの素材は、冒頭に書いた通り数多くのジャンルがあるのですが、そのジャンル間の人口が流動的といいますか、まぁ例えるなら「こないだ修造の動画を投げてた人が、今度はアニメMADの新作を上げた」なんてことが往々にしてあります。

中にはこだわりを持って一つの素材に絞った作品のみを上げている方もおられますが、まぁ全体的な傾向としては、概ね色んな人が色んな素材に手を出している状況があるとみていいでしょう。 

対して交通系(以降「鉄道」と表記します)の音MAD界隈はというと、これまた人によるところはありますが、大体は鉄道オタクが鉄道の音MADだけを投げるパターンが多いです。いわゆる「下車作者」「バステイ作者」というやつです。鉄道専業みたいなところがあるんですね。

 

下車作者が下車じゃない一般音MADを投稿するケースはあまり見かけません。正直なところ、あるといえばあるのですが、それは元から一般音MADに造詣が深いパターンだったり、特定コンテンツを推してるパターンだったりすることが多いです。

反対はさらに顕著で、一般音MADに手を出している作者が下車に手を出すことはほぼない。少なくとも私は殆ど見たことがありません。最近になって合作などで一般音MADの作者が参加しているパターンが見られますが、全体の中ではレアケースでしょう。

 

何が言いたいのかというと、それだけ2者間における作者・視聴者の流動が少ないということです。「下車はガラパゴス化している」などと言われたりすることもありますが、あまり間違ってないんじゃないかと私は思っています。別に両者の対立を煽るとかそういうのでなく、棲み分けがされているんだなくらいのことです。

 

 

 

本題

 

「一般音MAD」と「鉄道音MAD」との間には隔たりを感じる。

特に、一般音MAD作者が鉄道を扱うことは滅多にない。

 

けれど、一般音MADに「鉄道」が登場する瞬間がたまにある。

 

私は下車界隈にいる一介の鉄道オタクなので、そんな瞬間に出くわすと思わず「ニチャァッ」としてしまうわけです。鉄道オタクじゃない一般人音MAD作者が鉄道に触れている、普段あまり越えられることのない垣根を飛び越えた、その事実だけでちょっとばかりテンションが上がるのです。

今回はそんな鉄道が登場する一般音MADを以下にご紹介していきます。

ただ登場するとは言っても、がっつり素材にされているとかではなく、本当にチラっと出てくる程度なので、その点はご了承ください。

けれどその一瞬出てくる鉄道に「あっ電車じゃん」と気づいてしまう、そんなオタクしぐさについて共感してもらえると嬉しいです。

 

* 動画の引用に関し問題などあればTwitter(@kr4oli)までお知らせください

 

Kinmosa Scramble!

交通要素:嵐電JR川越線京成

アリスと有栖川(嵐電)、大宮忍と西大宮(JR川越線)などといった名前繋がりや、きんいろモザイクの聖地である実籾つながりで京成線などが登場します。

最近はアニメの聖地巡礼なども白熱していますし、そういった演出に伴ってアニメMADにもこういった交通要素が多くみられるようになるのかもしれません。

 

 

ご珍問はきらいですか??

交通要素:キハ187

名残雪さんの作品で交通要素といえばもうひとつ。

メイド・イン・ワリオ風の「おいつけ!」テロップに合わせて、ココアとチノがチャリで競争している相手がキハ187系です。

鉄道が主題でない、こういった音MADでキハ187をチョイスした理由がわからなさ過ぎて面白い。投稿者が鉄道オタクとかでない限り、こういうのは適当に拾ってきた電車の画像とかで済ませるものだろうなと思ってるんですけど、どうもそうではなさげ。

また、そういったときに出てくるのは比較的認知度の高い路線を走る電車だと思っていて、それこそ山手線とか首都圏を走る電車とかが映ってたら「あぁ、あるあるだな」くらいで見過ごしてたんですけど、キハ187って。

下車作者である私が仮に一般音MADをつくって、そこに鉄道を登場させるとしても、 そこでキハ187はチョイスしないと思う。それくらいニッチな車両なんです。本人(車両)には悪いけど。

 

 

超私的合作Ⅴ ~いわれなきリベンジスマブラアレンジver.~【私的オールスター】

交通要素:神戸電鉄JR南武線

動画を見始めたら開始2秒で神戸電鉄の放送が流れ始めておっぱげた。

参加者一覧を見たらその理由は明白で、該当パートの担当がシゲさんでした。下車の方やん! って思ったんですけど投稿動画一覧見てみたら下車より一般音MADの方が多いんですね。他の方でも見られる傾向ですが、下車を噛んでる方の私的にはこんな形で電車が出てくることがよくあるなって思います。

 

ちなみに後半に「らき☆すた」が出てくるパートでヤサカ観光バスと思しき日野・セレガが映っていますが、これはアニメ本編そのものに出てくるので、「素材としてのチョイス」に該当しないものと判断させていただきました。

 

 

【合作】Vtubers Medley Channel

交通要素:701系

こてゆびさんのパートでした。下車の方やん!

電ボの刻みのとこで一瞬だけ登場します。また701系ってチョイスがニッチですき。勝手なイメージですけど、出すなら西武線とかその辺りかなって思ったのですが。

 

V界隈は配信とか動画投稿とか情報量が多すぎて追いかけてないんですけど、ガリベンガーVだけは欠かさず見てます。

 

 

レッドゾーンにTatsh&NAOKIを添えて

交通要素:E233系

0:59頃「通学対決をしたり」のとこでRED WINGが出てきます。それを受けて後半の引用部分で東海道色のE233が切り抜き画像で登場。

RED ZONEは下車でも広く用いられている楽曲になるので、この動画でもワンチャン鉄道ネタ出てくるんじゃないか? って思ってたらやっぱり出てきて安心しました。

 

 

ウリエールドロップアウト

交通要素:南海8300系

無人のオフ会」「情報足りない?」「最寄りは南海」の流れで出てきます。

こういう唐突な鉄道ネタによわい

 

 

かえるは がイちく ワらつて シんだ

交通要素:駅(不明)

これは鉄道要素と言っていいのかちょっと微妙なラインなんですが、この曲の歌詞にちなんで、駅の画像を使用した動画がちらほら出てきます。

私はわからなかったんですけど、見る人が見れば「この駅はどこだな」ってのがすぐわかったりするんですかね。私には「あ~後ろに大きな山があるから、そんな都市部の駅ではなさそうだな」くらいしかわかりませんでした。駅特定班の出動が待たれる。

 

 

【歌うVOICEROID】あかりがつちからはえてくるんだ【紲星あかり】

交通要素:駅(不明)

出発進行!(交通系要素)

こっちには北海道チックな板張りのホームが出てきます。

 

 

柴又

交通要素:京成

うっかり見落とすところでした。交通要素のある音MADとして見逃してはならない一作でした。何を隠そう京成線が出てきます。

こっちは踏切音などサウンド面でも素材に用いられているので、一般音MAD内でも交通要素がつよいタイプの作品でしょう。

 

 

シャニマス音M@Dメドレー】輝け!ヒカリの色とりどりーむ! -Shining Festiv@l Medley We Wing Winning-【合作】

交通要素:はかた号

最後はシャニマス合作より。アストロメガアルストロメリアのパートのオチでキング・オブ・深夜バスこと「はかた号」が出てきます。

ネタに合わせて素材も全部水どうで補いきれそうなところを、最後の最後で実車の画像が出てきたので驚きました。しかも水どう当時の使用車両でなく、現行の「エアロクィーン」にしてるのも好き。わざわざ検索するか自分で撮りに行くなどしたんでしょうか・・・?

あと運転席にはづきさん乗ってるのすき。

 

 

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さて、ちょっと長くなってきたので今回はここまでにします。

この記事を読まれた皆さんも、もし音MAD内の交通要素に関して目撃情報があれば、ぜひ私までお知らせください。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。